二十四節気では立冬を迎え、乾燥した冷たい空気に冬の気配を感じます。

秋に果実が実り、収穫が終わると、植物達は葉を枯らし地上部での成長を止めます。植物と同じように、私達も冬に向け、精神的にも肉体的にもペースダウンし、過度に発散することを控えることが養生につながります。今回は、本格的な冬を迎える前に体作りをしていくための蓮根と玄米を使った鶏団子のスープをご紹介します。




12gohan_202011_image2

 

  根っこに蓄えた「気」を頂くことが冬に向けての食養生

冬が近づくと植物は地上部を枯らし、目に見える成長を止めていますが、根っこの部分に大いなる生命力を蓄えています。これは人間も同じで、冬にペースダウンすることでエネルギーを蓄え、春から活動する原動力につなげていくことができます。冬は夏よりも一時間早く寝て遅く起きること、寒さから身を護ることで、心も体も充実させることができるのです。

また、今の時期は、根っこの部分に栄養を蓄えている、にんじん・大根・蓮根などの根菜類を食べることをおすすめします。薬膳においては、単純に栄養を摂るという概念でなく、食の持つ「気」を頂くことで体を滋養していくのです。ですので、自然で起きていることを深く観察し、「気」が集まる食材を選んでいくことが養生につながります。

 

  秋から冬へ移り変わる時期におすすめの蓮根

蓮根はハスの根が肥大したものです。穴があいていて「見通しがきく」という意味から、昔からお節料理などの縁起物には欠かせない食材とされてきました。

中国では蓮根を乾燥させパウダー状にしたものが市場に出回り、これをお湯に溶かして飲むことで冬の厳しい乾燥から身を守り、風邪の予防などに役立てています。


1620074_s



薬膳では、呼吸器を司る「肺」を潤すことで、その働きを高めます。のどの渇きを潤し、咳を鎮める効果を期待できます。その他にも、大根・かぶ・白木耳・松の実・梨・百合根・くわいなどの白い食材は肺を潤す食材が多いのが特徴です。


▶︎memo

蓮根は寒性で体を冷やす性質がありますので、冷え症の人は食べ過ぎないようにしましょう。


今回は生姜や葱などの熱性の薬味や鶏肉などの温める食材と組み合わせることで、冷やさないようバランスを取っています。

 

<材料>(4人分)

  蓮根 100g

  生姜 5g(みじんぎり)

  ねぎ 5cm(みじんぎり)

  鶏ももひき肉 240g

  玄米 80g

  食用菊 適量

 

(ひき肉用調味料)

  片栗粉 大さじ1

  塩 小さじ2

  砂糖 小さじ1/2

  鶏卵 1個

  紹興酒 小さじ1

 

(スープ用調味料)

  紹興酒 大さじ1

  鶏ガラスープの素 大さじ1

 

<レシピ>

    蓮根の皮をむき、すりおろす。

    鶏ひき肉を粘りが出るまでこねる。こねたひき肉に更に片栗粉・塩・砂糖・鶏卵・紹興酒を入れてこねる。

    ②が全体的に混ざったらねぎ・生姜・玄米を入れこねて8等分にする・

    800ccにスープ用調味料を入れ沸騰させたら、③を団子状にして、中に入れる。中まで火が通ったら器に盛って菊の花を散らして出来上がり。

 

  食用菊は今回飾りつけとして使っていますが、苦みが熱邪による炎症を鎮めてくれるため、のどの痛みや吹き出物の初期に効果的です。蓮根をすりおろしてお湯に加え、菊の花を加えれば。のどの痛みや渇き、空咳などの症状を和らげてくれます。



「カラダを変える12か月のズボラ薬膳」

田村英子(漢方薬剤師・国際中医師・国際中医薬膳師)


https://zuborayakuzen.jp/


女性のホルモンバランスの変化による心やカラダのゆらぎを支え、健康で不安のない将来を迎えられますよう、日々の生活に取り入れたい薬膳を提案しています。16年の漢方相談歴があり、多くの女性の心とカラダのお悩みに応えている現役で漢方相談をしている女性薬剤師が主催する薬膳セミナーです。



「ズボラ薬膳オンラインショップ」

https://zuborayakuzen.stores.jp/