寒暖差疲れを感じている人に元気を養う玄米とさつま芋のポタージュ
金木犀の香りが漂い、秋の深まりを感じます。日本には四つの気団が取り巻き、この気団がせめぎあうことで気功変化をもたらし、四季があります。四季の移ろいを楽しむ一方で、変化に対し上手に体を適応させていくことが必要になってきます。
季節の変わり目には、雨が降ったり、気温変化が激しいことで、疲れが出て来ている人も多いのではないでしょうか。今回は秋に疲れを感じている人に元気を養う玄米とさつま芋のポタージュを紹介させて頂きたいと思います。
● この時期多い不調は寒暖差による自律神経の乱れ
最近、気温変化に体がついていかず、疲れを感じている人も多いでしょう。人間には体温を一定に保つ恒常性(ホメオスタシス)という機能が備わっています。そのため、気温差があっても体温を一定に保ことができるのですが、年齢を重ねるにつれて、気圧差や気温差に弱くなり、疲れが出たり頭痛、めまいなど調子が悪くなるのはこの恒常性機能がうまく働かなくなってしまったからなのです。そして、人間は自律神経の働きによって、体温を一定に保ち恒常性を保っているのですが、寒暖差が多い時期には、この自律神経が活発に働くことで、疲れやいらいらを感じてしまう人も多いのです。
● 秋に感じる疲れに秋の恵みホクホク系でエネルギー補給
秋になると芋、栗、かぼちゃなどホクホク系の味覚が出回ります。その中でも今回注目したいのがさつま芋です。さつま芋は慶長二年(1597年)に沖縄から入ってきて、鹿児島(薩摩国)に伝わりました。さつま芋は、気候変動に強く痩せた土地でも育ち、手入れが簡単、腹もちも良いことから「救荒食品」として重宝されてきました。救荒食品とは、干ばつや水害、冷害など、五穀が不作の時に飢えを凌ぐのに役立つ代替え食のことを言います。江戸時代の飢饉の際には、さつま芋が多くの人の命を救ってくれたのでした。
●さつまいもの薬膳的効用
薬膳的に、さつま芋などの芋類は胃腸を元気にしてくれて、体にエネルギーを養ってくれます。さつま芋は栄養学的にもでんぷんを多く含み、即効性のあるエネルギー源となる他、疲労回復に使われるビタミンB1やビタミンCを豊富に含んでいます。また整腸作用もあるため、秋に多い大腸のトラブルを解消することもできます。
秋に疲れを感じていたり、やる気がわかなかったりする時や、下痢や便秘のトラブルがある時は積極的に摂って頂きたい食材ですね。自然と共に生きる私達は秋の食の気を上手に取り入れて、秋を気持ち良く過ごしましょう。
薬膳では「一物全体食」と言って、皮にまで薬効があるとし、その全てを頂きます。実際にさつま芋の皮にはアントシアニンが豊富に含まれ抗酸化作用を期待できる他、ヤラピンという整腸作用のある成分やビタミン・ミネラルが皮に豊富に含まれているため、皮ごと使いましょう。
<材料>(6人分)
さつま芋(皮ごと使用) 250g
玄米(炊いたもの)100g
豆乳 200cc
水 200cc
塩 少々
シナモンパウダー少量
<作り方>
① さつま芋を2cmくらいの厚さに切って、それを更に半分に切って水につけて灰汁を抜く。(10分から15分程)
② さつまいもを鍋に入れ茹でる。箸がすっと通るくらいまで茹でる。(沸騰してから約10分程)
③ 玄米と①、少量の茹で汁をブレンダーに入れて滑らかになるまで撹拌する
④ ②と豆乳、水を鍋に入れ、鍋底が焦げないように撹拌しながら温める
⑤ 最後塩少々を加え味を整える
⑥ 器に盛ってからシナモンパウダーをかける
※ 今回は塩のみの味付けにしてありますが、好みによって味噌を加えたり、りんごとアーモンドをざくざく切ったものをトッピングしてデザートとしてもお楽しみ頂けます。玄米を加えることにより、かなり口当たりが滑らかに仕上がっているため、離乳食としても召し上がって頂けます。
「カラダを変える12か月のズボラ薬膳」
田村英子(漢方薬剤師・国際中医師・国際中医薬膳師)
女性のホルモンバランスの変化による心やカラダのゆらぎを支え、健康で不安のない将来を迎えられますよう、日々の生活に取り入れたい薬膳を提案しています。16年の漢方相談歴があり、多くの女性の心とカラダのお悩みに応えている現役で漢方相談をしている女性薬剤師が主催する薬膳セミナーです。
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